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NMNは食事から摂れる?
1日250mg=トマト640個という現実

NMNは枝豆やブロッコリーなど、身近な食品にも含まれています。それなら食事から摂ればよいのではないか。結論から言えば、量の面で現実的ではありません。臨床研究で用いられた1日250mgを基準に、それが野菜の何kg・何個分にあたるのかを、図と表で換算していきます。

30秒でわかる、この記事の要点

  • 「含まれている」と「摂れる」は別物。NMN(体内でNAD⁺の材料になる物質)は枝豆やトマトにも含まれますが、量は100gあたり1mg前後とごく微量です。
  • 最も効率の良い食材でも、1日24kg。臨床研究で使われた1日250mgを食品だけで満たすには、マッシュルーム約2,400個、トマトなら640個が必要です。
  • NMNは医薬品ではなく「食品」。2020年の食薬区分改正で非医薬品に区分された成分であり、疾病の治療や予防をうたうことはできません。

1. 結論 — 一番効率の良い食材でも「1日24kg」

結論から示します。臨床研究で用いられた1日250mgを、食品だけで満たすことは量的に現実的ではありません。マッシュルーム・枝豆・アボカド・トマト・ブロッコリーの5品目について、250mgをその食品だけで賄う場合に必要な重さを並べると、次のようになります。

マッシュルームのイラスト マッシュルーム 24kg/日
枝豆のイラスト 枝豆 54kg/日
アボカドのイラスト アボカド 70kg/日
トマトのイラスト トマト 96kg/日
ブロッコリーのイラスト ブロッコリー 100kg/日
図1:1日250mgをその食品だけで満たそうとした場合に必要な重さ。棒が短いほど、少ない量で済む食材です。

最も効率の良いマッシュルームでも、1日あたり 24kg。10kgの米袋に置き換えると、およそ2袋半です。ブロッコリーなら 100kg で、成人2人分の体重に近い量になります。これを毎日食べ続けることは現実的ではありません。

直感的なポイント

問題は食材の選び方ではなく、桁の違いです。目標はmg単位(250mg)なのに、食品側の答えはkg単位(24〜100kg)で返ってきます。どの食材を選んでも、この桁の開きは埋まりません。

2. 重さでは実感しにくいので、個数に直す

同じ数字を個数にすると、トマトで1日640個、マッシュルームで2,400個になります。キログラムでは量の感覚がつかみにくいので、一般的な1個あたりの重さで割ったものが次の図です。

2,400

マッシュルーム

1個 10g で換算

270

パック

枝豆

1パック 200g で換算

350

アボカド

1個 200g で換算

640

トマト

中玉1個 150g で換算

333

ブロッコリー

1株 300g で換算

図2:図1の重さを、一般的な1個あたりの重さで割ったもの。換算に用いた重さは各カードに記載しています。

トマト640個は、朝昼晩の3食に分けても1食あたり210個以上です。重さを個数に置き換えると、この量の非現実性がはっきりします。

3. そもそも食品100gに、NMNはどれくらい入っているのか

ここまでの重さを逆算すると、100gあたりの含有量はいずれも1mg前後かそれ以下です。図1の数値から算出した一覧が次の表になります。

100gあたりのNMN含有量(図1からの逆算)
食品100gあたり250mgに必要な量個数に直すと
マッシュルーム約 1.04 mg24 kg2,400 個
枝豆約 0.46 mg54 kg270 パック
アボカド約 0.36 mg70 kg350 個
トマト約 0.26 mg96 kg640 個
ブロッコリー約 0.25 mg100 kg333 株

100gあたりの値は「250mg ÷ 必要重量 × 100」で算出しています。

この表が示しているのは、「野菜に含まれている」ことと「意味のある量が摂れる」ことは別物だという一点です。海水にも金は溶けていますが、そこから金を集めようとする人はいません。存在することと、実用的な量が得られることのあいだには、大きな開きがあります。

直感的なポイント

含有量には産地や個体、測定条件による幅があります。ただし仮に上の値の2倍が含まれていたとしても、必要量が半分になるだけで、依然として10kg単位です。数字に多少の幅があっても、結論は変わりません。

運動ではどうか

先に結論を述べると、食事や運動が無意味だという話ではありません。食事のほかに、運動によって体内のNAD⁺量が上がりうることも知られています。本記事が示しているのは、あくまで「食品だけで250mg相当を賄うのは量的に難しい」という1点です。

日本におけるNMNの扱い — 医薬品ではなく「食品」

制度上の位置づけを整理すると、NMNは医薬品ではなく、食品として扱われる成分です。2020年3月31日、厚生労働省による食薬区分(医薬品と食品を分ける国の区分)の改正で、NMNは非医薬品に区分されました。これにより食品として取り扱えるようになり、サプリメントとしての流通が広がっています。

逆に言えば、疾病の治療や予防をうたうことはできません。当社もβ-NMNを研究・製造用の原料として供給しています。

この記事の数値について

本記事の換算は、次の3つの前提に基づく概算です。数字を引用される際は、この前提とあわせてお読みください。

  • 基準とした 250mg/日 は、ヒトを対象とした臨床研究で用いられた用量です。NMNに1日の必要量や推奨量が定められているわけではありません
  • 個数への換算は、各カードに記載した1個あたりの重さで割った単純な計算です。実際の大きさには幅があります
  • 100gあたりの含有量は、必要重量からの逆算値です。文献値そのものではありません

β-NMNを原料として評価する際の「純度99%」表示の読み方は、NMNの純度と不純物にまとめています。

よくあるご質問

NMNが最も多く含まれる食品は何ですか。

本記事で扱った5品目のなかではマッシュルームが最も効率的で、100gあたり約1.04mg です。それでも250mgに達するには1日24kg、およそ2,400個が必要になります。

なぜ250mgを基準にしているのですか。

ヒトを対象とした臨床研究で用いられた用量だからです。NMNは非医薬品(食品成分)であり、1日の必要量や推奨量が定められているわけではありません。

運動でもNAD⁺は増えますか。

運動によって体内のNAD⁺量が上がりうることは知られています。食事や運動が無意味というわけではなく、食品だけで250mg相当を賄うのが現実的でない、というのが本記事の内容です。

日本でNMNはどう扱われていますか。

2020年3月31日の厚生労働省による食薬区分(医薬品か食品かを分ける国の区分)の改正で非医薬品に区分され、食品として取り扱えるようになりました。医薬品ではないため、疾病の治療や予防をうたうことはできません。

本記事は食品中の含有量に関する換算を示したものです。NMNは非医薬品(食品成分)であり、疾病の治療や予防を目的とするものではありません。当社のβ-NMNは研究用試薬として医療機関・研究機関向けに供給しており、摂取による特定の効果を示すものではありません。

製品の仕様・容量ラインナップはβ-NMNの製品ページをご覧ください。

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