30秒でわかる要点
- 行政のQ&Aは、法令そのものではない:法令・政省令・通知・ガイドライン(国が考え方を示した指針)の適用について、府省庁が示した問答です。政省令は法律を実施するための細かい決まりで、内閣が定める政令と、各省が定める省令があります。このページの7本(厚生労働省4本・消費者庁3本)は、原文のPDFを開いて本文を確かめられたものだけです。行政のQ&Aは、この7本に限られません。
- 問番号だけでは、同じ問いに戻れない:収める問いは3問から136問まであり、番号の付け方も文書ごとに違います。改定で番号が削除されたり、同じ番号の中身が変わったりすることもあります。Q&Aの名称・改定の時点・問番号の3つをそろえて控えます。
- 今の版かどうかは、2か所で見る:文書自身の改訂履歴と、後から出た文書にある廃止(もう使わないと正式に決めること)の記載です。たとえば再生医療等のQ&Aは、厚生労働省の事務連絡(役所が、運用上の注意などを担当者あてに伝える文書)として2025年5月30日に出ました。その事務連絡の本文に、前の版を2025年5月31日付けで廃止すると書いています。ただし7本のうち3本は、PDFの本文に改訂履歴の記載そのものがありません。
この索引には、どの「行政のQ&A」が載っていますか?
厚生労働省の4本と消費者庁の3本、合わせて7本です。表1に、Q&Aの名前、出した役所(発出元)、どの法令についての問答か(対象法令)などを並べました。
表に載せたのは、原文のPDFを開いて本文を確認できたものだけです。
出され方は、文書によって違います。課長通知(課長の名前で出される通知)として番号が付いているもの、事務連絡として出されたもの、番号の記載が無い作成物があります。
このページでの7本の呼び名
正式な名称は長いので、このページでは7本を次の呼び名で呼びます(本ページの呼び名)。並びは表1と同じです。
- ネット広告Q&A:インターネットによる医薬品等の広告の該当性に関する質疑応答集(厚生労働省の通知、2014年5月22日)
- 広告監視Q&A:医薬品等広告に係る適正な監視指導について(厚生労働省の事務連絡、2018年8月8日)
- 医療広告Q&A:医療広告等ガイドラインに関するQ&A(厚生労働省。2018年8月作成、2026年3月改定)
- 再生医療Q&A:再生医療等の安全性の確保等に関する法律等に関するQ&A(厚生労働省の事務連絡、2025年5月30日)
- 健康増進法Q&A:健康増進法第65条第1項の適用に関するQ&A(消費者庁のサイトに掲載)
- 機能性表示食品Q&A:機能性表示食品に関する質疑応答集(消費者庁の通知)
- 食品表示基準Q&A:食品表示基準Q&A(消費者庁)
対象法令のうち、医療法は病院や診療所について定める法律です。医療広告等ガイドラインは、厚生労働省が示す、医療広告の考え方の指針です。再生医療等安全性確保法は、再生医療などを安全に行うための法律です。食品表示基準は、食品の表示について国が定めたルールです。健康増進法第65条第1項は、『7-5 食品の広告で健康効果の誇張はどこまで禁じられる?』のページで説明しています。機能性表示食品Q&Aは、食品表示基準のうち、機能性表示食品の届出(決められた事項を行政に知らせる手続)についての問答です。
表1の読み方
表1は、7本を対象法令の順に並べたものです。表の中の「本ハブ」は、このサイトの薬機法解説のページ群のことです。
- 名称の列:Q&Aの名前と、発出日(文書が出された日)・番号です。
- 発出元の列:その文書を出した役所と部署です。記載の無いものは、その旨を書いています。
- 対象法令の列:どの法令や基準についての問答かを示します。
- 右の列:そのQ&Aを出典欄に挙げている、このサイトの公開済みのページです。「—」の行は、原文は確認できているものの、このサイトの薬機法解説のページが、まだ出典に挙げていないものです。
| Q&Aの | 発出元 | 対象法令 | 扱っている |
|---|---|---|---|
| インターネットに |
厚生労働省 監視指導・ |
薬機法 |
そもそも |
| 医薬品等 |
厚生労働省医薬・ |
薬機法/医薬品等適正 |
医薬品等適正 |
| 医療 |
厚生労働省 |
医療法/医療 |
医療 |
| 再生医療等の |
厚生労働省医政局研究開発政策課 | 再生医療等 |
医療機関側の |
| 健康増進法第65条第1項の |
PDFに |
健康増進法第65条第1項 | 健康増進法第65条/サプリメントの |
| 機能性表示食品に |
消費者庁食品 |
食品 |
— |
| 食品 |
消費者庁 食品 |
食品 |
— |
全7行。名称・発出日・番号・発出元は、各Q&AのPDF本文から写しました(2026-09-08 取得)。第3行のPDFには、発出部局の記載がありません。厚生労働省の「医療法における病院等の広告規制について」のページに、「医療広告等ガイドラインに関するQ&A」として掲載されています。第5行のPDFには、府省庁の名称も文書番号も記載がありません。第5行の発出元の列は、消費者庁のサイトに置かれていることによります。第1行の対象法令の列は、原文の法律名が改称前の表記のため、現行の名称に置き換えて示しました(本ページの整理)。
行政のQ&Aは、この7本に限られません。表に載せたのは、表題・発出日・番号・発出元・区分・問番号を原文から写せたものだけです。名称は控えているものの原文のPDFを開けていないQ&Aは、この表に入れていません。
例
健康食品の会社の広報担当者が、消費者庁のQ&Aを探しているとします。表1の対象法令の列に健康増進法第65条第1項とある行が、健康増進法Q&Aです。右の列に並ぶサプリメントの表現はどこまで書けるかなどのページで、問答の中身の説明を読めます。
PDFを開いたら、問答はどこにあるか
問答の置き場所も、文書によって違います。ネット広告Q&Aは、通知の本文で作成の経緯を述べ、問答は「(別添)」に置いています。別添は、本文とは別に付けた資料のことです。
再生医療Q&Aも同じ形です。問答は「別紙」にあり、その表題は「再生医療等の安全性の確保等に関する法律等に関する Q&A(令和7年5月 30 日版)」です。
広告監視Q&Aは、「記」の下に問答を直接並べています。「記」は、本文のあとに内容を書き並べるときの見出しです。残る4本には、名宛人(その文書があてて出された相手)あての送り状にあたる部分がありません。表題・前書き・目次に続けて、問答が始まります。
例
ネット広告Q&AのPDFを開くと、はじめに通知の本文があり、問答は「(別添)」にあります。本文だけを見て閉じると、問答にたどり着きません。
条番号から解説ページを引く索引は条文索引に、通知・ガイドラインの索引は通知・ガイドライン索引に、表現とその根拠の対照は『8-4 広告の表現の範囲は、どの資料のどこに書いてある?』にあります。
各Q&Aには、だれが、いつ出したと書かれていますか?
7本のうち5本は、先頭に発出年月日と発出部局(担当の局や課)が印刷されています。医療広告Q&Aは部局名が、健康増進法Q&Aは府省庁名も発出日も、PDFの本文にありません。
薬機法の広告を扱う2本は、どちらも監視指導・麻薬対策課から出ていますが、局の名前は発出当時の表記です。
発出年月日と発出部局が印刷された5本のうち、3本には名宛人も印刷されています。あて先は、いずれも都道府県・保健所設置市・特別区の衛生主管部(局)などです。保健所設置市は保健所を置いている市、特別区は東京都の区のことです。衛生主管部(局)は、自治体で保健衛生を担当する部署です。
- ネット広告Q&A(2014年5月22日の通知)は、都道府県・保健所設置市・特別区の衛生主管部(局)長あて
- 広告監視Q&A(2018年8月8日の事務連絡)は、同じ団体の衛生主管部(局)薬務主管課(自治体で医薬品などの事務を担当する課)あて
- 再生医療Q&A(2025年5月30日の事務連絡)は、都道府県・保健所設置市・特別区の衛生主管部(局)あて
この3本は、いずれも自治体の部署あてに出された文書です。
例
化粧品を扱う会社の営業担当者が、ネット広告Q&AのPDFを開いたとします。冒頭の宛先は、上の衛生主管部(局)長です。最後の節で見る照会先(問い合わせ先)の記載も、この宛先に向けて書かれています。
広告を扱う2本は、同じ課から出ている
ネット広告Q&Aと広告監視Q&Aは、どちらも厚生労働省の監視指導・麻薬対策課から出ています。局の名前は文書ごとに違い、それぞれの文書が出た当時の表記です。ネット広告Q&Aは、法律の名称も当時の表記で書いています。
原文で確かめる(ネット広告Q&Aの発信者名と本文の書き出し)
厚生労働省医薬食品局監視指導・麻薬対策課長/薬事法(昭和 35 年法律第 145 号)における医薬品等の広告の該当性については、「薬事法における医薬品等の広告の該当性について」(平成 10 年9月 29 日医薬監第 148 号)(以下「通達」という。)においてお示ししているところですが、(後略)
インターネットによる医薬品等の広告の該当性に関する質疑応答集(Q&A)について(平成26年5月22日 薬食監麻発0522第9号)発信者名および本文冒頭。原文は発信者名と本文が別の行にあり、ここでは「/」で区切って引きました広告監視Q&Aの発信者名は「厚生労働省医薬・生活衛生局 監視指導・麻薬対策課」です。
同じ課が令和8年8月5日に出した通知(医薬監麻発0805第1号)の発信者名は、「厚生労働省医薬局 監視指導・麻薬対策課長」です。「食薬区分における成分本質(原材料)の取扱いの例示」の一部改正についての通知で、食薬区分は、食品か医薬品かの区別のことです。
局の名前の表記は、その文書がいつ出たものかを示すものです。その文書が今も引かれているかどうかとは、別のことです(本ページの整理)。
例
ネット広告Q&Aの発信者名には、今とは違う局の名前があります。それだけで、今は使われていない文書だと考えることはできません。
表記が現行と食い違う語の一覧は『8-7 手元の解説は、いまの条文と合っている?』にあります。
部局名が印刷されていないもの
医療広告Q&Aと健康増進法Q&Aには、PDFの本文に発出部局の記載がありません。
医療広告Q&Aは、厚生労働省の「医療法における病院等の広告規制について」のページに掲載されています。
健康増進法Q&Aは、府省庁の名称も文書番号も本文にありません。表題に続けて、Q1から問答が始まります。置かれているのは、消費者庁のサイトの、健康増進法第65条に関する資料を集めた場所です。その場所では、作成年月が令和6年7月と示されています。ただし、本ページが取得したPDFの本文には、元号を含む記載を1件も確認できていません。
消費者庁の2本は、課の名前が文書によって違う
機能性表示食品Q&Aの表紙には「(消費者庁食品表示企画課長通知)」とあります。一方、その本文の問6-6と問7-1は、相談先を「消費者庁食品表示課」「消費者庁食品表示課保健表示室機能性表示食品担当」と書いています。食品表示基準Q&Aの表紙は「消費者庁 食品表示課」です。
各Q&Aには、どんな区分で、いくつの問いが入っていますか?
区分の無いものもあれば、4章19区分に分けたものもあります。問いの数は3問から136問までで、番号の付け方も文書ごとに違います。
問番号は改定で追加・削除されるため、引くときは改定の時点と併せて控えます。
表2は、各Q&Aの区分と問番号の範囲をまとめたものです。区分は、問いを分けたまとまりです。「問番号」の列は番号の範囲(食品表示基準Q&Aは番号の付け方)、「問の数」の列は本ページが数えた数です。
表2の番号の付け方を並べると、次の3つに分かれます(本ページの整理)。
- 全体に通し番号を振るもの:ネット広告Q&A(Q1〜Q5)、広告監視Q&A(Q1〜Q3)、健康増進法Q&A(Q1〜Q7)
- 区分ごとに番号を振るもの:医療広告Q&A(Q1-1〜Q6-13)、再生医療Q&A(Q.1-1-01〜Q.4-3-07)、機能性表示食品Q&A(問1-1〜問8-6)
- 区分名を頭に付けるもの:食品表示基準Q&A(総則-1、加工-1、添加物-1 など)
| Q&A | 区分 | 問番号 | 問の数 |
|---|---|---|---|
| インターネットに | 区分なし | Q1〜Q5 | 5 |
| 医薬品等 | 区分なし | Q1〜Q3 | 3 |
| 医療 | 6区分 | Q1-1〜Q6-13 | 84か所 |
| 再生医療等の | 4章19区分 | Q.1-1-01〜Q.4-3-07 | 136 |
| 健康増進法第65条第1項の | 区分なし | Q1〜Q7 | 7 |
| 機能性表示食品に | 8区分 | 問1-1〜問8-6 | 43 |
| 食品 | 第1章 総則〜第5章 雑則と、 | 区分名+通し番号 | 本ページでは |
区分・問番号・問の数は、各Q&AのPDF本文から数えました(2026-09-08 取得)。第3行の区分名は、目次の【 】の見出しから写しました。「84か所」は、本文に置かれた問の見出しの数です。このうちQ2-13は、本文が「(削除)」とだけ記載されています。第7行は区分ごとに番号が独立しているため、合計は数えていません。
例
機能性表示食品Q&Aには「問1-1」があり、医療広告Q&Aには「Q1-1」があります。手元のメモに「1-1」とだけ書くと、どちらの文書の問いなのかが後から分からなくなります。
番号は、改定で追加され、削除される
医療広告Q&Aには改訂履歴があり、どの問いが追加・削除・更新されたかを、改定の時点ごとに書いています。令和4年3月改定でQ2-21が削除され、令和6年3月改定でQ2-13が削除されました。
削除の跡は、同じ形では残っていません。Q2-13は、本文に見出しが残り、内容は「(削除)」とだけ書かれています。Q2-21は、本文に見当たりません。
枝番(番号の後ろにさらに付けた番号)の問いもあります。令和4年3月改定で追加されたQ3-5-2は、Q3-5とQ3-6の間に置かれています。
同じ問番号でも、改定の前後で内容が変わっていることがあります。同Q&Aの改訂履歴によると、Q3-5は、令和4年3月改定と令和6年3月改定の2回「改定」されました。Q3-27は、令和4年3月改定で「追加」され、令和7年3月改定で「更新」されています。
例
冒頭の事務長の場面に戻ります。本ページが取得した版(令和8年3月改定まで)の改訂履歴では、資料が引く医療広告Q&AのQ3-5は、2回改定されています。資料がいつの版を見て書かれたのかが分からないと、今の版のQ3-5と中身が同じかどうかも分かりません。資料の作成時期を確かめ、今の版のQ3-5と読み比べることになります。
直感的なポイント
問番号は、そのQ&Aの中での住所にあたります。ただし、この住所は改定のたびに番地が足され、消され、書き換えられます。だから問を引くときは、Q&Aの名称・改定の時点・問番号の3つをそろえて控えます(本ページの整理)。
そのQ&Aが今の版かどうかは、どこを見れば分かりますか?
文書自身の改訂履歴と、後から出た文書の廃止の記載の2つです。ただし7本のうち3本は、PDFの本文に改訂履歴の記載そのものがありません。
たとえば再生医療Q&Aの事務連絡(2025年5月30日)の本文は、前の版(2025年2月18日付けの統合版)を2025年5月31日付けで廃止すると書いています。
Q&Aは、後から改定されたり、後から出た文書で廃止されたりすることがあります。廃止は、その文書をもう使わないと正式に決めることです。改定も廃止も、原文のPDFの中に書かれています。
文書自身の改訂履歴
医療広告Q&Aは、本文の冒頭に「〇 改訂履歴」を置き、改定の時点と、その改定で動いた問番号を並べています。古い順に並んでおり、本ページが取得した版では、最後の行が令和8年3月改定です。
例
あるクリニックに、医療広告Q&Aを以前に印刷した紙が残っているとします。紙の改訂履歴が「令和 7年 3月改定」の行で終わっていれば、その紙は令和8年3月改定より前の版です。令和8年3月改定では、Q2-11やQ3-22などが更新されています。
原文で確かめる(医療広告Q&Aの改訂履歴)
・平成 30 年 8月作成/・平成 30 年 10 月改訂 Q1-18を追加/・令和 4年 3月改定 Q2-21を削除(関連内容をQ3-28に追加)、Q3-5を改定、Q3-5-2を追加、Q3-6を追加、Q3-27を追加、Q3-28を追加/・令和 6年 3月改定 Q2-13を削除(関連内容をガイドラインに追加)、Q3-5を改定/・令和 7年 3月改定 Q3-27を更新、Q4-1を更新、Q5-1を更新/・令和 8年 3月改定 Q1-1、Q1-2、Q1-3、Q1-6、Q1-7、Q1-12、Q1-14、Q2-5、Q6-3、Q6-13を更新(ガイドライン名称を更新)、Q2-11を更新、Q3-22を更新、Q4-1を追加、Q4-2を追加
医療広告等ガイドラインに関するQ&A「〇 改訂履歴」。原文は各項目を改行と字下げで並べており、ここでは「/」で区切って引きました後から出た文書による廃止
再生医療Q&Aは、前の版を名指しで廃止しています。
なお、本事務連絡は改正法の施行の日(令和7年5月 31 日)から適用することとし、「再生医療等の安全性の確保等に関する法律等に関する Q&A(統合版)について」(令和7年2月 18 日付け医政局研究開発政策課事務連絡)については同日付けで廃止します。
再生医療等の安全性の確保等に関する法律等に関する Q&A について(令和7年5月30日 事務連絡、厚生労働省医政局研究開発政策課)本文同じ事務連絡の本文は、この廃止の文の前に、法改正のことを書いています。令和6年法律第51号による改正法が令和7年5月31日に施行され、施行令および施行規則も併せて改正される、という内容です。施行令・施行規則は、その法律を実施するための政令と省令です。施行は、法律の決まりが効力を持ち始めることです。
別紙の表題は「再生医療等の安全性の確保等に関する法律等に関する Q&A(令和7年5月 30 日版)」で、版の日付が表題に入っています。
例
ある医療機関の事務担当者が、2025年2月18日付けの統合版を綴じて使い続けているとします。この統合版は、上の事務連絡により、2025年5月31日付けで廃止されています。そのことは、統合版の側ではなく、後から出た事務連絡の側に書かれています。
改正の番号が表紙に並ぶもの
消費者庁の2本は、表紙に改正の日付と番号を並べています。全部改正は文書の全体を書き改めること、一部改正は一部を書き改めることです。
機能性表示食品Q&Aの表紙には、最初の通知の日付と番号の下に、全部改正(2025年3月25日)と一部改正(2025年10月1日)が並んでいます。食品表示基準Q&Aの表紙には、2015年3月の日付の下に、最終改正(2026年4月1日)が書かれています。
原文の言い回しを見る(消費者庁の2本の表紙の記載)
機能性表示食品Q&Aの表紙には、「平成 29 年9月 29 日 消食表第 463 号」の下に、「全部改正 令和7年3月 25 日消食表第 274 号」「一部改正 令和7年 10 月1日消食表第 711 号」と書かれています。
食品表示基準Q&Aの表紙には、「平成 27 年3月」の下に「(最終改正 令和8年4月1日消食表第 238 号)」と書かれています。
改訂履歴の記載が無いもの
残る3本には、PDFの本文に改訂履歴の記載がありません。広告監視Q&Aの本文は、「平成29年度に実施された全国医薬品等広告監視協議会の協議結果に基づき」作成されたものと書いており、改定の記録はありません。
ネット広告Q&Aと健康増進法Q&Aにも、改定・改訂・廃止の語そのものがありません。
この3本が、後から出た文書に廃止・改正されているかどうかは、本ページでは確認していません。同種の後続の事務連絡があるかどうかも、確認していません。記載が無いことは、改定や廃止が無かったことの証拠になりません。
例
化粧品を扱う会社の社内資料が、広告監視Q&Aを引いているとします。このQ&Aには改訂履歴が無いので、中を読んでも今の版かどうかは分かりません。後から出た文書に廃止や改正の記載があるかを、別に当たることになります。
改正の時点から条文の側を追う道筋は改正の時間軸に、法令・通知そのものの探し方は『1-10 法令や通知の原文は、どこで読める?』にあります。
Q&Aの原文は、どこで開けますか?
発出元の府省庁のサイトです。このページで確かめた7本は、いずれも厚生労働省か消費者庁のサイトに置かれたPDFです。
各PDFのURLは、このページの出典欄に挙げています。
医療広告Q&Aは、厚生労働省の「医療法における病院等の広告規制について」のページに掲載されています。同じページに、医療広告等ガイドライン本体・ウェブサイト等の事例解説書・医療広告相談窓口一覧が並んでいます。同ページは「医療広告等ガイドラインに関するQ&A」という表示で、PDFへリンクしています。
例
あるクリニックの受付担当者が、医療広告Q&Aの原文を読みたいとします。上の厚生労働省のページから、同省が掲載しているPDFを開けます。開いたら、冒頭の改訂履歴で改定の時点を確かめます。
厚生労働省の4本のURLは www.mhlw.go.jp/content/ で、消費者庁の3本は www.caa.go.jp/policies/ で始まります。
このサイトの薬機法解説は、法令の原文を e-Gov 法令検索(国が法令の本文を公開しているサイト)で引いています。使うのは法令ごとに付いた法令IDで、薬機法は 335AC0000000145 です。通知・事務連絡・Q&Aは、発出元の府省庁のページで引いています。
条文の原文をどのURLで開くかは条文索引が、法令と通知の探し方は『1-10 法令や通知の原文は、どこで読める?』が扱っています。
版を控えるときにそろえる項目
本ページは、表1・表2を作るにあたって、各Q&Aについて次の項目をそろえました(本ページの整理)。
- Q&Aの名称(表紙に印刷されているとおり)
- 発出日と番号。番号が無いものは、作成年月と改定の時点
- 発出元の部局名。印刷が無いものは、掲載しているページ
- 問番号(枝番まで)
- PDFを取得した日
そろえてみると、7本は、何で特定するかによって3つに分かれます。
- 文書番号を持つ3本:ネット広告Q&A(薬食監麻発0522第9号)、機能性表示食品Q&A(消食表第463号ほか)、食品表示基準Q&A(消食表第238号)
- 事務連絡として、発出日で特定する2本:広告監視Q&A(2018年8月8日)と、再生医療Q&A(2025年5月30日)
- 文書番号が無い2本:医療広告Q&Aは、表紙の「平成30年8月作成」と、改訂履歴に並ぶ改定の時点で特定します。健康増進法Q&Aは、PDFの本文に発出日も作成年月も印刷されておらず、掲載しているページの表示によるほかありません。
番号の有無は文書によって違うため、名称だけで控えると、どの版を見たのかが後から分からなくなります(本ページの整理)。
例
健康食品の会社の広報担当者が、機能性表示食品Q&Aの問6-6を社内の記録に残すとします。たとえば、名称と問番号に加えて、表紙の最新の改正(一部改正 令和7年10月1日 消食表第711号)と、PDFの取得日も書き添えます。後で改正があっても、どの版を見たのかをたどれます。
探している問いがQ&Aに無いとき、原文には何と書かれていますか?
照会先(問い合わせ先)を書いている文書があります。医療広告Q&Aは自治体と保健所を、機能性表示食品Q&Aは都道府県と消費者庁食品表示課を挙げています。
いずれも、その文書の名宛人や読み手に向けて書かれた記載です。
Q&Aは、収められている問いの範囲でしか答えていません。範囲の外について、いくつかの文書は照会先を書いています。
ネット広告Q&Aは、個々の具体的な事例が広告にあたるかどうか(広告該当性)に疑問が生じた場合の照会先を、本文に書いています。
ただし、この一文は、都道府県・保健所設置市・特別区の衛生主管部(局)長あてに出された文書の中にあります。名宛人である都道府県等に向けた記載です(原文はそもそも「広告」とはに引いています)。
医療広告Q&AのA5-1は、各医療機関を所管する地方自治体や保健所を挙げています。厚生労働省のページに掲載された問い合わせ窓口一覧と、ネットパトロール(医療広告についての通報を受け付ける窓口)への通報にも触れています。原文は『7-7 医療広告の「限定解除」、要件はいくつある?』に引いています。
例
あるクリニックの事務長が、自院の広告についての疑問に当たる問いを、医療広告Q&Aの中に見つけられなかったとします。医療広告Q&AのA5-1が挙げているのは、各医療機関を所管する地方自治体や保健所です。
機能性表示食品Q&Aの問6-6は、栄養成分表示についての回答の末尾に、相談先を書いています。
なお、栄養成分表示については、消費者庁ウェブサイトにおいて、食品表示基準、同基準の施行通知及び Q&A、パンフレット等を示しているので参照されたい。また、その他の不明点や疑問点があれば、最寄りの各都道府県(保健所を含む。)又は消費者庁食品表示課に相談されたい。
機能性表示食品に関する質疑応答集(一部改正 令和7年10月1日 消食表第711号)問6-6Q&Aは、自分の位置づけをどう書いているか
医療広告Q&Aは、冒頭にこう書いています。ガイドラインに基づいて具体的な考え方の例を整理したもので、必要に応じて追加・見直し等を行う、という内容です。
本Q&Aについては、医療広告等ガイドラインに基づき、具体的な考え方の例を整理したものです。今後、必要に応じて追加・見直し等を行うこととしています。
医療広告等ガイドラインに関するQ&A「〇 本Q&Aについて」ほかの文書も、自分が何に基づくものかを本文に書いています。ネット広告Q&Aは、1998年9月29日の文書(医薬監第148号)を「通達」と呼んでいます。通達は、上の機関から下の機関へ出す指示の文書のことです。そのうえで、別添のA2で「通達において示した三つの要件」と書いています。
広告監視Q&Aは、平成29年度に実施された全国医薬品等広告監視協議会の協議結果に基づくものと書いています。再生医療Q&Aは、法・施行令・施行規則に関するQ&Aである旨を本文に書いています。
例
化粧品を扱う会社の広報担当者が、ネット広告Q&AのA2を読んでいるとします。A2がいう三つの要件は、もとは1998年の通達で示されたものです。Q&Aは、こうした土台の法令・通知と対で読みます。
広告該当性の3要件そのものはそもそも「広告」とはが、表現ごとの根拠は『8-4 広告の表現の範囲は、どの資料のどこに書いてある?』が、条番号からの索引は『8-1 薬機法の「第〇条」は、どのページで読める?』が扱っています。
理解の確認
行政のQ&Aは法令そのものではないのに、このサイトの薬機法解説が、各ページの出典欄にQ&Aを挙げているのはなぜですか?
決まりそのものは法令・通知の側にあり、Q&Aは、その適用について府省庁が示した問答だからです。各文書は、自分が何に基づくものかを本文に書いています。医療広告Q&Aは、冒頭に「医療広告等ガイドラインに基づき、具体的な考え方の例を整理したもの」と書いています。ネット広告Q&Aは、平成10年9月29日の文書を「通達」と呼んでいます。そのうえで、別添のA2で「通達において示した三つの要件」と述べています。だからQ&Aは、表1の対象法令の列に置かれた法令・通知と対で引きます。
根拠:医療広告等ガイドラインに関するQ&A「〇 本Q&Aについて」、インターネットによる医薬品等の広告の該当性に関する質疑応答集(Q&A)について(平成26年5月22日 薬食監麻発0522第9号)本文および別添A2(法令確認日 2026-09-08)
Q&Aの問いを引くとき、問番号だけでなく、Q&Aの名称と改定の時点もそろえて控えるのはなぜですか?
番号の付け方が、文書ごとに違うためです。表2のとおり、全体に通し番号を振るもの、区分ごとに振るもの、区分名を頭に付けるもの(総則-1、加工-1 など)があります。番号だけでは、どの文書のどこを指すのかが決まりません。番号は改定でも動きます。医療広告Q&Aの改訂履歴によると、Q3-5は令和4年3月改定と令和6年3月改定の2回改定されました。Q3-27は、令和4年3月改定で追加され、令和7年3月改定で更新されています。同じ番号でも改定の前後で中身が違うことがあるため、名称・改定の時点・問番号の3つがそろって初めて、後から同じ問いに戻れます。
根拠:本ページ表2(各Q&AのPDF本文から作成)、医療広告等ガイドラインに関するQ&A「〇 改訂履歴」(法令確認日 2026-09-08)
PDFの本文に改訂履歴が無いQ&Aを、「改定されていないから今の版だ」と読めますか?
読めません。今の版かどうかは、文書自身の改訂履歴と、後から出た文書の廃止の記載の2つで見ます。前者が無い3本は、後者を別に当たるほかありません。ネット広告Q&A、広告監視Q&A、健康増進法Q&Aの3本です。廃止は、後から出た別の文書に書かれることがあります。再生医療Q&A(令和7年5月30日)は、前の版(令和7年2月18日付けの統合版)を令和7年5月31日付けで廃止すると本文に書いています。記載が無いことは、改定や廃止が無かったことの証拠になりません。
根拠:本ページ「改訂履歴の記載が無いもの」(各Q&AのPDF本文、2026-09-08 取得)、再生医療等の安全性の確保等に関する法律等に関する Q&A について(令和7年5月30日 事務連絡、厚生労働省医政局研究開発政策課)本文(法令確認日 2026-09-08)
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- 8-2 この
通知は、 健康食品の会社で広報を担当する人が、数年前の研修資料に、平成10年9月29日 医薬監第148号という通知の番号を見つけた場面を考えます。いまも 生きている? — 通知・ ガイドライン 索引と、 現行・廃止の 見分け方 - 8-1 薬機法の
「第〇条」は、 化粧品の会社で広報を担当する人が、社内の研修資料で「薬機法第66条」「第72条の5」という条番号を見かけたとします。どの ページで 読める? — 条番号から 引く 条文索引 - 1-10 法令や
通知の 化粧品を扱う会社の広報担当者が、社内資料で薬機法第72条の5や医薬監第148号といった番号を見かけ、原文を確かめたくなった場面を考えます。原文は、 どこで 読める? — 探す場所と、 後から 戻る ための 控え方 - 8-7 手元の
解説は、 健康食品の会社で広報を担当する人が、数年前に作られた社内の研修資料で、薬機法や景品表示法(不当な景品類や表示を規制する法律)を学んでいる場面を考えます。いまの 条文と 合っている? — 古い 理解の 一覧と 確かめ方
- インターネットによる医薬品等の広告の該当性に関する質疑応答集(Q&A)について(平成26年5月22日 薬食監麻発0522第9号)発信者名・本文・別添厚生労働省(2026-09-08 確認)
- 医薬品等広告に係る適正な監視指導について(Q&A)(平成30年8月8日 事務連絡、厚生労働省医薬・生活衛生局監視指導・麻薬対策課)厚生労働省(2026-09-08 確認)
- 医療広告等ガイドラインに関するQ&A(平成30年8月作成、令和8年3月改定。改訂履歴による)厚生労働省(2026-09-08 確認。PDF本文に発出部局名および文書番号の記載はありません)
- 再生医療等の安全性の確保等に関する法律等に関する Q&A について(令和7年5月30日 事務連絡、厚生労働省医政局研究開発政策課)本文および別紙厚生労働省(2026-09-08 確認)
- 健康増進法第65条第1項の適用に関するQ&A(令和6年7月作成、消費者庁)消費者庁(2026-09-08 確認。発出元・作成年月は消費者庁サイトの表示によるもので、取得したPDF本文では確認できていません)
- 機能性表示食品に関する質疑応答集(平成29年9月29日 消食表第463号/全部改正 令和7年3月25日 消食表第274号/一部改正 令和7年10月1日 消食表第711号、消費者庁食品表示企画課長通知)消費者庁(2026-09-08 確認)
- 食品表示基準Q&A(平成27年3月、最終改正 令和8年4月1日 消食表第238号、消費者庁食品表示課)消費者庁(2026-09-08 確認。表紙の表記によります)
- 「食薬区分における成分本質(原材料)の取扱いの例示」の一部改正について(令和8年8月5日 医薬監麻発0805第1号、厚生労働省医薬局監視指導・麻薬対策課長)発信者名厚生労働省(2026-09-08 確認)
- 医療法における病院等の広告規制について(厚生労働省)掲載資料の一覧厚生労働省(2026-09-08 確認)